TAPの現在地 - 小規模特認校連携プロジェクト「創造すること、表現すること」
終了しました 2024/02/20
山王小学校の2階、図書室と図工室に並ぶ「となりのスタジオ」。春から夏、この部屋は芸術家と子どもたちが創作するスタジオに変わります。東京藝術大学取手校地で学ぶ/修了した、海外にルーツを持ち取手で制作を行う芸術家がパートナーとなり、夏休み前までの約20日間、子どもたちと活動を実施しています。
令和5年度は「つぶから形への旅:Journey from a piece to a shape」として、ガラスを専攻するアーティストがものづくりを行う際に大切にしているプロセスを子どもたちが体験しました。活動では、授業の時間に個人作品を、休み時間に出入り自由なスタジオで共同作品の制作を行いました。
「となりのスタジオ」は、子どもたちや教職員、アーティストなどその場に関わるそれぞれにとって、言葉も文化も違う他者と創造をともにし、たくさんの発見と実験を重ねる場になっています。
パートナーアーティスト
クリスティーナ・ヴェントロヴァー(ガラスアーティスト/東京藝術大学美術研究科博士課程在籍/チェコ共和国、プラハ出身)
東京藝術大学工芸科ガラス造形研究室(藤原信幸)/グローバルアートプラクティス専攻(藤原信幸・進藤詩子・藤田クレア(展示協力))
プロジェクトディレクター:羽原康恵
コーディネーター :遠藤由子・榊原遥
約60名の児童が通う取手市立山王小学校の小規模特認校化に際して、同校および取手市教育委員会と連携して、芸術家が児童と通年でともに活動する仕組みづくりに2021年度より通年で取り組んでいます。
前期プログラム「となりのスタジオ(The Studio Nextdoor)」の活動では、海外にルーツを持ち、取手で学び制作する芸術家がスタジオアーティストとなり、学校の一角の教室を子どもたちと共に制作するスタジオをつくります。後期プログラム「大地からはじまること」では、身の回りにある自然である土や木々を素材として手を加える方法を学び、思い思いに形づくり、野焼きをして土器をつくるという過程の中で、ゼロからのものづくりにじっくり向き合うことを試みています。
子どもたちが芸術家と活動をともにすることで、自分の感性を表現する力と、これからの社会を柔軟な思考と視点で生きる力を支えることを目指す、学校・市・アートNPOによる連携プログラムです。
—
実施校 取手市立山王小学校
2023年度パートナーアーティスト Kristyna Venturova(クリスティーナ・ヴェントロヴァー)
主催 取手市教育委員会
協力 東京藝術大学グローバルアートプラクティス専攻/東京藝術大学ガラス造形研究室
事業企画・運営 特定非営利活動法人取手アートプロジェクトオフィス
—
2023年度の活動レポートはこちらから!
レポート:となりのスタジオ 第一回・まずは自己紹介!(2023年5月30日)
レポート:となりのスタジオ 第二回・好きな動物をスケッチ①(2023年6月6日)
2022年度の活動はこちらから!
https://toride-ap.gr.jp/hannohangei/?p=10479
2021年度の活動はこちらから!
https://toride-ap.gr.jp/2021_sanno_creating_expressing_report